西丹沢・中川川水系・悪沢
先週行った箱根屋沢のお隣、悪沢へ行ってみた。だいぶ体調も良くなってきたようなので、今回は元気いっぱいのshironekoくんにご同行頂いた。
割沢橋から入渓するとすぐにF1が現れる。神奈川ではまとまった雨が降っていないので水量がとても少ないのではないかと思ったが、そうでもなかった。水流の右側から登る。ホールド・スタンスは十分にあるが、箱根屋沢よりはヌメリが強いように感じた。
F2は眺めただけで巻いた。巻き道からF3を見下ろせる。日射しが強く、素人写真では明るい部分が白飛びしてろくな写真にならない。
【写真下】 F1を登るshironekoくん
巻道から沢に降りるとすぐにF4。左岸側にあるルンゼ状を登り、立木をビレイ点にして上に抜けようかと思ったが立木の上はザレ斜面で非常に悪い(立木の下も悪い)。
立木から懸垂でテラスまで降り、テラスから水流の右側を登った。岩はボロボロながらもホールドはたくさんある。水流側に寄ればしっかりしたホールドもあり、脆い岩に気をつけさえすればそれほど難しくはない。
左岸のルンゼ下に残置スリングを見つけて誘われてしまったが、シャワー覚悟で最初からテラスまで上がるのが楽なのではないかと思ったが、実際はどうなのだろうか。
その後はしばらくナメ床と小滝が続く。途中で休憩していたら3人パーティが追いついてきた。他に入渓するパーティがあるとは思わなかった。
休憩場所からほどなくゴルジュが現れ、その奥にのっぺりとした滝がある。登って登れないことも無さそうだが、中間支点も見当たらなかったのでゴルジュの入口まで戻り左岸の巻き道を行った。
もうF番号は分からなくなったが、2段の滝が現れた。7,8メートルくらいか。下段を右から登り、水をモロにかぶって左にトラバースする。ここから落ち口まではすぐなのだが、ホールドがやや乏しい。ボルダーで鍛えているshironekoくんに先行してもらい、確保してもらって登った。単独では登れなかった。
その後も次々と滝が現れるが、どれも直登できた。ただ、後半に現れた滝はヌメル岩が多くて見た目よりも難しい。
標高830mあたりの二俣を右に進んでからは逃げ場所を探しつつ進む。倒木が非常に多くなる。最初は左の尾根に行こうとしていたがあまり良く無さそうなのでもう少し進み、右手に登りやすそうな斜面があったのでそちらへ進む。傾斜はややきついものの困難ではなく、965ピークの少し西側へ詰め上がった。
下降路は先週と同じ尾根を使った。標高570mあたりの二俣は右を選び、悪沢のどのあたりに出るのか?と思いながら進んだのだが、降りた場所は先週と同じ、箱根屋沢出合そばであった。ならば、今日のルートのほうがはるかに歩きやすかったので、右俣を選んだほうが得策である。
【今回のルート】