QEDの山歩き

山歩きの記録・メモ・雑感

西丹沢・中川川水系・モロクボ沢~水晶沢左俣

沢には一度行っただけ、というDさんを誘って沢へ行くことにした。同行者はもう一人、古くからの友人のKちゃん。Kちゃんの希望で水晶沢になり、右俣へは行ったことのある私の希望で左俣と決まった。

モロクボの大滝はいつ見ても立派である。 f:id:Mt-QED:20170728092959j:plain 天気も良く、しぶきを浴びるのが気持ち良い。病み上がりの私はやらなかったが、同行の2名は滝壺に飛び込んで楽しそうである。水温は思ったよりも低いようで、全身水に浸かるとさすがに少し寒いようだ。
いつもの通り、右岸のゴツゴツした岩場を登って巻く。Dさんは沢は2度目だが、日常的にクライミングジムに通っているのでこの程度の登りは全く問題無い。

 

 

 

 

石積みの堰堤までの間に現れるいくつかの釜でも2人は泳いで滝に取り付いていた。元気だなぁ。 f:id:Mt-QED:20170728092958j:plain f:id:Mt-QED:20170728092957j:plain

Dさんは石積堰堤を直登、楽々と登ってしまった。

 石積堰堤を過ぎるとしばらく河原歩きとなり、やがて水晶沢との出合に到着。本谷は左に折れるように分岐しているので、ボーっと歩いていると水晶沢へ入ってしまうかもしれない。出合で休憩中、3人パーティが追いついてきて本谷へ向かって行った。

 

f:id:Mt-QED:20170728092954j:plain水晶沢へ入るとすぐに左手からキメ岸沢が流れ込んで来る。せっかくだから、ということで大滝の手前まで往復することにした。前回来たときははっきりとした水流が見られたが、今日はやはり水量が少ないようだ。

 

【写真】キメ岸沢の大滝

 

 

 

 

 

 

 f:id:Mt-QED:20170728092953j:plain ナメ滝をいくつか越えて行くと3メートルほどの滝が現れる。一見たいしたことは無さそうだが登れないので左から巻いて越える。難しくはないが、初心者同行の場合はロープを出したほうが良いと思う。

 

 

 

水晶沢の二俣は地形図では明瞭な二俣に見えるが、現地に行くと右俣は単なる枝沢にしか見えず、知らないと自然と左俣に入ってしまう。

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前回はこの枝沢状の滝を登って右俣に入ったが、今回はナメの左俣へ進む。容易に登れるナメ滝がいくつも現れ、右俣よりは楽しめるように感じた。

標高1000メートルあたりの二俣を右へ折れ、そのまま沢地形を進む。正面にザレた斜面が見えてきたあたりで右手の尾根に上がった。傾斜はややきついが、適度な間隔で立木があり問題ない。鹿柵に行く手を遮られるかもしれないと思っていたが、鹿柵もヤブこぎもなく、案外容易に縦走路に出た。

 下山は白石峠経由の縦走路を選んだ。途中、沢を横切るところで休憩していたら急に黒い雲が湧き上がってきた。まもなく雷鳴も響き始めたので急ぎ足で下山する。幸い、用木沢出合に着くまで雨には当たらなかった。

 モロクボ沢は怖い所も無く、水遊びをするにはもってこいと言えよう。

 【今回のルート】

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